WordPressサイトを作るのに欠かせないのがテーマ選び。
基本的には見た目が好きなものを選べばよいのですが、とはいえネット上にはいろいろなテーマがリリースされていて、どんなものを選べばよいか悩ましいですね。
そこで、WordPressテーマを選ぶ際に考えるべきポイントをお伝えします。また、記事の後半では創作・同人系個人サイトにオススメのWordPressテーマも紹介。参考にしてください!
WordPressテーマを選ぶときに見ておくべきポイント
テーマの最終アップデートが3年以内か?
WordPressは2022年現在も頻繁にアップデートがされていて、どんどん進化しているプログラムです。どんどん新しくなっていくWordPress本体に合わせて、テーマもアップデートしていく必要があります。
使用しているテーマの対応WordPressバージョンがあまりに古いと、新しいWordPressサイトで使った際に不具合が起きたり、サイトにエラー文が表示されてしまう可能性があります。そのため、テーマを選ぶ際には少なくとも3年以内に1度はアップデートされているものを選びましょう(もちろん、最終アップデートが最近であればあるほど安心です)。
テーマのアップデートがいつ行われたかは、たいていテーマの配布元サイトで確認することができます。
開発者が日本語ユーザーか?
WordPressは海外産であるため、テーマも海外産のものが多いです。どうしても使いたいのであれば、海外産のものを使っても問題はないのですが、マニュアルやサポートが英語でしか書かれていないものも多く、初期設定などで少し苦労するかもしれません。
特に理由がなければ、日本語ユーザーによって開発され、マニュアルやサポートも日本語に対応されているものをオススメします。
カスタム投稿タイプなどの独自機能があるか
テーマの中には、カスタム投稿タイプなど、テーマ独自の機能がついている場合があります。機能性にこだわりたい方は、デザインだけでなく、どんな機能がついているかでテーマを選ぶのもよいでしょう。
ただしこの場合、サイトを制作した後、リニューアルのためにテーマを変更すると、テーマ独自の機能を使って作られたコンテンツ(カスタム投稿など)が失われてしまうことがあります。さまざまな機能が搭載されたテーマを利用する場合、テーマ変更の際にはご注意ください。
有料テーマと無料テーマ、どちらがいいのか?
テーマを探していると、無料のものもあれば有料のものもありますが、どちらを使うべきなのでしょうか?
結論から言えば、趣味で運営するのであれば無料のものでも全く構いません。もちろん、使いたいテーマが有料であれば、購入して使ってもよいのですが、値段が高ければ高いほど優れたものだというわけではありません。
有料にせよ無料にせよ、テーマにはそれぞれちがった特色があります。自分がどんなサイトを作りたいかをしっかり決めて、作りたいサイトを実現できるテーマを選べばよいでしょう。
個人サイトにオススメのWordPressテーマ
最後に、創作・同人系個人サイトにオススメのWordPressテーマを紹介します。ここに掲載したものは、「編」以外は無料のテーマです。ぜひ試してみてください。
無料と思えないくらい多機能な「Cocoon」
Cocoonは無料とは思えないほど多彩な機能を持ったテーマです。
このテーマのよいところは、Cocoon専用のスキンが有志の方々によってたくさん制作されていて、テーマはCocoonのまま、スキンを選ぶだけでカンタンにサイトを自分好みの見た目に変更できるという点です。
またサポートもかなり充実していて、製作者であるわいひら氏はもちろん、Cocoonを使いこなしている人、使いこなしたい人たちが集まるフォーラム(掲示板)から、たくさんのカスタマイズ情報を得ることができます。
ただ、あまりに多機能すぎるので、初めてCocoonの設定画面を見るとその情報量に圧倒されてしまうかもしれませんね。とはいえ少しずつ勉強して、慣れていけば問題ありません。
シンプルでカスタマイズ性抜群の「Arkhe」
Arkheはある程度HTMLやCSS、PHPを自分で触ってカスタマイズしたい方にはもってこい。サイトの基礎部分がごくシンプルに構築されているため、自分でいじるのがとても楽しいテーマです。
もちろん、カスタマイズを行わなくとも綺麗で洗練されたデザインなので、そのまま使っても十分楽しめるでしょう。
さらに、Arkhe用のプラグインもいくつかリリースされていて、これを導入するとPHP等を触れない人でもサイトのカスタマイズの幅がぐんと広げられます。
カスタマイズ機能、サポート豊富な「yStandard」
こちらもコンセプトはArkheと似ていて、カスタマイズを楽しみたい方向けに作られたテーマです。公式サイトでは、当該テーマをベースにして作られたサイトの一覧も公開されていて、見ているだけでワクワクします。
サポートもかなり手厚く、公式サイトのマニュアルを見れば知識のない方でもサイトを好きなようにカスタマイズできるようになっています。さらにArkheと同じく専用プラグインも用意されていて、テーマの幅を増やすことも可能です。
サイトを自分好みにバリバリカスタマイズしたい方は、選択肢に入れて損はないでしょう。
メインビジュアル画像でイラストをアピールできる「Nishiki」
「Nishiki」は日本産の無料テーマ。ページ上部に大きく表示されるメインビジュアル画像は、イラスト展示サイトにぴったりのデザインです。
コードを書かなくても、WordPressのダッシュボードからさまざまなカスタマイズを行えるため、HTMLやCSSの知識がない方でもオススメできます。
有料版の「Nishiki Pro」もありますが、趣味サイトを運営するなら無料版でも十分足りるでしょう。
小説展示に特化した有料テーマ「編」
「編」は有料ですが、小説の展示に特化しているという珍しいテーマなので紹介します。
このテーマの特徴は前述の通り、小説展示に特化していることですが、具体的には縦書きのレイアウトに対応していて、小説をまるで文庫本のように見せることができます。
テーマのカスタマイズも豊富で、今どきな洗練されたレイアウトをおさえながら、自分好みのサイトを構築することができます。
創作・同人サイトのために開発された「EASEL」
最後に、このサイトの運営者が開発した「EASEL」を紹介します。
このテーマは創作・同人サイトに特化して開発したものです。通常のテーマとは違って「作品」と名付けられた投稿タイプがあり、こちらにイラストや小説などをカテゴリー分けして投稿し、管理することができます。
「作品」を自動で一覧出力する機能なども搭載していて、WordPressを使いこなして快適にサイトを運営したいけど難しそうで自信がない、という方に寄り添った設計になっています。
手前味噌で恐縮ですが、ぜひご検討ください。
あなたにぴったりのテーマで楽しいサイト制作を!
ここで紹介したものの他にも、WordPressテーマは数多く公開されています。ぜひ一度、ご自分でも探してみてください。
あなたの理想のサイトを実現できる、すばらしいテーマが見つかることを願っています!