WordPressには非常にたくさんの機能が搭載されていて、初めて使う人はどの機能がどのような役割を持っているのか、どの機能から覚えていけばよいのか分からなくなってしまいます。
この記事では、WordPressを使いこなすために最低限覚えるべき機能と役割、その使い方を紹介します。
WordPressのインストールが終わって、これからサイトを作り込んでいくという方は、この記事を上から読みながら順番に作り込んでいくとよいでしょう。
基本的な機能から少しずつ覚えて、WordPressを使いこなせるようになりましょう!
サイトのデザイン・レイアウトに関すること
まずはサイトの見た目に関することから始めましょう。
テーマの変更
WordPressでは、下記の記事でも触れた通り、テーマを変更することでサイトの見た目を大きく変更することができます。
またテーマの中にはサイトの見た目を変えるだけでなく、サイトに独自の機能を追加することができるものもあります。テーマについて詳細はこちらの記事を参考にしてください。
テーマの変更方法についてですが、配布サイトから使いたいテーマのファイルをダウンロードします。ZIPファイルでダウンロードされますが、解凍しなくてもかまいません。
WordPressにログインし、ダッシュボード>外観>テーマをクリックし、ページの上部から「新規追加」ボタンをクリックします。
するとテーマの検索ページに遷移します。ここでもテーマを検索することができるのですが、検索機能はスルーしてページ上部の「テーマのアップロード」
すると「ZIP 形式のテーマファイルをお持ちの場合、こちらからアップロードしてインストールまたは更新できます。」と書かれたアップロードボックスが出てきます。「ファイルを選択」をクリックしてZIPファイルを選択し、「今すぐインストール」をクリックするとテーマのアップロードとインストールが開始されます。
インストールが完了したら、「有効化」リンクをクリックするとすぐにテーマがサイトに適用されます。
ウィジェットの編集
ウィジェットとは、サイトの特定のエリアに表示するパーツをカスタマイズする機能です。どのエリアでウィジェットを利用することができるかはテーマによって違いますが、多くのテーマではサイドバーやフッターに表示するパーツをウィジェットでカスタマイズします。
ですので、ウィジェットのカスタマイズは利用するテーマを決定してから行うことをおススメします。
ウィジェットで追加できるパーツは、例えば
- 最近の記事一覧
- カテゴリー一覧
- タグクラウド
- 月別投稿記事一覧
- カスタムHTML(自分で自由にHTMLを記述できる)
などで、プラグインによって種類が追加される場合もあります。
ウィジェットを編集するには、ダッシュボード>外観>ウィジェット ページに移動します。
追加したいウィジェットをクリックしたら、追加したいウィジェットパーツを選択します。ウィジェットの種類によっては、追加で設定を行うものもあります。
メニューの編集
メニューはその名の通り、サイトのメニューです。
メニューもウィジェットに同じく、利用しているテーマによってカスタマイズできる箇所が異なります。多くの場合は、サイトヘッダーのグローバルメニューや、フッターのメニューをこの機能でカスタマイズできます。
メニューの編集は、ダッシュボード>外観>メニューから行います。
最初は「新しいメニューを作成しましょう」のリンクをクリックするか、サンプルで入っているメニューを編集します。メニュー名は分かりやすいものに変更しましょう。
左側の「メニュー項目を追加」から、メニューにリンクを追加したいページを「メニュー構造」に追加していきます。メニューに追加できるものは、固定ページや投稿、投稿のカテゴリー一覧ページなどの他、自分でリンク先URLを入力する「カスタムリンク」などがあります。
カスタム投稿タイプのカテゴリーなど、初期設定では「メニュー項目に追加」に表示されていない項目もあります。もしも「あれを追加したいのに、ないな……」と思ったら、画面右上の「表示オプション」と書かれたタブをクリックして、表示したい要素にチェックマークを入れましょう。
メニューに追加した項目はクリック&ドラッグで順番を入れ替えたり、入れ子構造にしたりすることができます。メニューを入れ子構造にすると、テーマの仕様にもよりますが、子要素として追加したメニューがサブメニューとして表示されたりします(例えば、当サイトではヘッダーメニューの「WordPressサイトの作り方」のサブメニューに各カテゴリーが設定されています)。
このあたりはテーマによって仕様が異なりますので、メニュー構成を変更して、どのようにサイトに反映されるかを見ながら調整するとよいでしょう。
メニューが完成したら、「メニュー設定」からメニューを表示したい位置にチェックマークを入れ、最下部の「メニューを保存」ボタンをクリックします。すると、サイトに変更が反映されます。
サイトの機能に関すること
次に、サイトの機能をカスタマイズする方法を見てみましょう。
プラグインのインストール
WordPressサイトに機能を追加する場合、プラグインを利用するのが一般的です。
プラグインを使うと、例えば以下のようなことができるようになります。
- メールフォームを設置する
- サイトにスパム防止機能を実装する
- 掲示板を設置する
- ショートコードの追加を行う
- テキストエディタをカスタマイズする
- その他いろいろ
世界中のWordPressユーザーがプラグインを開発・配布しているため、こんな機能がほしいなぁと思ったら、「WordPress プラグイン 〇〇(欲しい機能)」で検索すると、高い確率でヒットします。
さてプラグインの導入方法ですが、テーマの導入方法とほぼ同じです。配布元からZIPファイルをダウンロードしてきてダッシュボードから追加するか、世界的に利用されているプラグインであればダッシュボード>プラグイン>新規追加ページからプラグイン名で検索すれば、その場でインストールすることができます。
検索でプラグインがヒットしたら「今すぐインストール」をクリックするか、もしくは配布元からダウンロードしてきたZIPファイルをページ上部の「プラグインのアップロード」ボタンをクリックしてインストールすることができます。
プラグインをインストールした後は、忘れずに有効化してください。有効化していない状態では意味がありません。また、プラグインによっては有効化したあとに設定を行う必要があるため、プラグインごとのマニュアルページなどを参考にしてください。
サイトのコンテンツに関すること
最後に、サイトのコンテンツ作成に関係する機能を見ていきます。
「固定ページ」の作成
固定ページとは、自分で文章や画像などを入れ込んで作成するページです。「投稿」も機能としてはほぼ同じですが、通常は以下のような使い分けをします。
- 固定ページは、一度作ったページの内容を修正してずっと使うもの。例えば「このサイトについて」「プロフィール」「お問い合わせ」ページなど。
- 投稿は、次々に新しいコンテンツページを追加していく必要があるもの。例えばブログ記事や、作品展示ページなど。
固定ページおよび投稿の内容は、テキストエディタを使って本文を作成することで反映されます。
テキストエディタにはブロックエディタ(Gutenberg)とクラシックエディタとの2種類があり、それぞれ使い方がかなり異なります。今後別の記事で詳しく解説する予定ですので、しばらくお待ちください。
「投稿」の作成
投稿の機能自体は固定ページとほぼ同じです。固定ページとの使い分けについては、固定ページの項目で説明した通り。投稿は、ブログ記事や作品展示ページ、お知らせページなど、新しいコンテンツページを次々に追加していくものに利用します。
機能面で固定ページと異なる点は、「カテゴリー」と「タグ」機能が使えることです。
使用テーマやプラグインによっては固定ページや投稿で使える機能が追加される場合があります。
カテゴリーとタグ
カテゴリーとタグは、それぞれの「投稿」に紐づけることのできるものです。
カテゴリー | タグ | |
---|---|---|
役割 | 投稿を大分類する | 投稿を小分類する |
階層化 | できる (親カテゴリー、子カテゴリーを作れる) | できない |
投稿ごとに 使用できる個数 | 原則、1投稿に1カテゴリー | 1投稿にいくつでもつけられる |
一例として、
- 投稿「ジャンルAのキャラBのイラストを追加しました」というお知らせ投稿を、「更新履歴」カテゴリーに入れ、「ジャンルA」「キャラB」タグをつける
- 投稿「ジャンルAのキャラCについての考察」という投稿を、「考察」カテゴリーに入れ、「ジャンルA」「キャラC」タグをつける
などの使い方をすることができます。
ただし、必ずしもこう使わなければいけないというものはありません。自分で使いやすいように運用するのが一番よいでしょう。
少しずつ覚えて使いこなしていきましょう!
WordPressを使い始めて最初は覚えることが多くて大変です。しかし、少しずつ覚えて、ひとつずつ使いこなせるようになれば、WordPressは強い味方になるはず。
焦らず、一歩ずつ覚えていきましょう!